バラのこと

ある日何気ないことから人生が大きく動くことってたまにありますよね。

紅茶の香りのするバラ(グラハム・トーマス)があることを初めて知ったのは、近所の四十種類以上のバラの花に囲まれた庭を見せていただいたときでした。 

それがきっかけでバラに興味を持つようになり、少しですが苗木を買ってきて林檎園の片隅に植えたり、昔から一本だけあったピンクのバラ(クイーンエリザベス?)を挿し木で増やしたりするようになりました。 

その頃、かみさんが、やはりバラ好きの友人といっしょに軽井沢レイクガーデンやバラクラまで足を伸ばし、この百分の一でもあやかりたいと想像を膨らませ、感動して帰ってきました。

そして次の年 少しずつ種類を増やして、とりわけピエール・ド・ロンサールが見事に咲きました。
 四季咲きではないので秋にお見せすることができないのが残念ですが、カップ咲きで、ピンクと白の花は、可憐だけど、なんともゴージャス。花の期間も長くてこの幸福感は苗木代700円(那須のコピスガーデンで特売だった)どころではありません。 

バラを育てるようになって、かれこれ8年近くになります。カミさんは宿根草にも関心を持ち始め、バラとのバランスを考えながら植えているはずなのに、今では、バラ園なのか、宿根草園なのか分からないような様相になっています。それでも秋にいらっしゃるお客様に見てもらえるよう、四季咲きのバラを中心に小さなバラ園が少しずつ形になってきています。

3年前から、道路沿いの有刺鉄線の柵は、どうも味気ないと思っていたので、そこにも植え始め、今年はだいぶ見られるようになりました。五月下旬から六月上旬に近くに来たときにはぜひお寄りください
 有刺鉄線の柵に変わって、バラの花が咲き乱れ、「あの、バラの綺麗なりんご園」と呼ばれる日が来るかもしれないと、ひそかに思ってはニコニコしています。

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