2023年度・・・今年の作柄について

●史上最も早い開花

年々早くなるリンゴの花の開花時期ですが、今年は史上最も早い開花となり、そのせいで遅れてやってきた寒波の影響で晩霜被害を受けてしまいました。
林檎は、開花直前が一番デリケートで、気象の影響を受けやすく、この時期の氷点下を下回る気温はリンゴに大きなダメージを与えます。
最初の頃はあまり分からないのですが、実が大きくなるにつれてその被害はハッキリしてきます。今年は、寒波の時期がフジの花の開花時期と重なったため、特にフジの被害が大きく、果面がサビ状になるサビ果が多くなってしまいました。そのサビ果の程度の軽いものを選んで残しましたが、良品と呼べるものがかなり少なくなってしまいました。

●地球沸騰化?

ここ数年、地球温暖化が進み「リンゴが作りづらい」と、こぼし続けてきましたが、今年の夏は、地球温暖化を超えて、地球沸騰化などという言葉が新聞に登場するほどの酷暑となりました。
昨年も、早い梅雨明け直後の猛暑で日当たりの良い場所になった実がヤケドしましたが、今年はそれ以上の大ヤケドをしています。
ヤケドをして茶色に変色して傷んだ実を泣く泣く落としました。
最終的には秋の収穫を待たないと、どの程度収穫できるか判りませんが、霜の影響とヤケドで、かなり良品が少なくなることだけは確実です。
(お買い得品は沢山出そうです!)

●大豊作の年の裏年

昨年は天候に恵まれ大豊作の年でした。
果樹は、あまり手を加えずに栽培すると豊作の表年、不作の裏年のサイクルを繰り返します。
摘果や剪定でそのギャップを調整するのですが、それでも今年は裏年で、花の数が少なかったので、生産量が大きく減ることが予想されます。

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